カンガエゴト・オモウコト

かわいい笑顔をしてくれているのが幸せ。

NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTOの魅せ方

昨日やっと関ジャムのPerfume回をみました。

Perfumeはアイドルというジャンルに囚われない、最新のテクニックを存分に詰め込んだデジタルの融合の中心に最大のアナログである人間がいるという、超アートな巨大プロジェクトだと思う(私的ニュアンス)のだが、それを見てみたくて、創りこみ方を見たら表現の仕方もみてみたくて、COSMIC EXPLORERを買った。

 

 

そこで魅せ方の工夫としていたのがあーちゃんも言っていたが

「ジャニーズさんでもよくある腰に巻いたり袖につけているふりふり。そもふりふりを必ず取り入れることによって、振りがそろって見えるし大きくみえるから。」

と。

そこで私はQUARTETTOの黄色い衣装を思い出した。

はじめ見たときは”カレーの妖精”かと思うくらいに目を引く衣装。

けれど、東京ドームのバクステや2階席バルコニーから踊っているNEWSを見たら、感動してしまった。QUARTETTOは全員同じ衣装だったのがこの黄色い衣装だけだと思うが、物凄くターンが綺麗でメインステージにいるNEWSがとても大きく見えて、美しかった。

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チュムチュムを舞っているNEWSは飛び跳ねたりターンをしたりその振り付けがあの衣装によくあっていて躍動を表していて、ああまっすーはここまで考えていたのか、この魅せ方をしたかったのかと思った。

 

実際映像で見ると広島のアリーナの方がよく見えるのだが、QUARTETTOのオープニングでYou can flyで飛ぶNEWSの足元がふわりと上がっていてその綺麗なドレープとひらひらがまさに空に飛びあがる様で美しかった。

 

そうやって衣装が考え尽くされていたのかと思うと、まっすーの衣装の創り方はまさにステージ全体のその演出の一部として創られているもので、もちろんNEWSとして似合うものが大前提ではあるけれど、その中でいかにNEWSをステージングや照明と合わせて、融合させていけるか、そして溶け込ませるのではなく存在感を高めていくのかを考えているのだということが分かった。

 

以前まろまゆさんが、この衣装についてブログで言及されていたが、とにかく音と衣装と照明の融合がI・ZA・NA・I・ZU・KIでは面白い演出をしていた。

 

あるときはNEWSのメンバーが歌っているのに、ある時は衣装だけが踊って見え、その衣装に模様が浮かび上がり、そして最後メンバーが消えるとそこに照明だけあたってあたかも幻だったかのような、そんな幻想的な空間をつくりあげていた。

 

ジャニーズのコンサートってアナログな点が重点的に求められているように感じている。例えば、MCとかファンサービスといったようなものは最たる部分だろうし、そういういわゆるアドリブ的なものも含めて愛されているように思う。

 

しかし、NEWSはここ数年もちろん歌はライブ感たる所以である生歌といったようなアドリブ的なものに加え、衣装や映像や照明とともにミュージカル的要素を入れており、これはきっと世界三大広告賞の「カンヌ国際広告祭」、「クリオ賞」、「One Show」を受賞しているair:manさんによるところが多いのだと思う。近年でも「2015 MTV video music award」でBest Choreographyや「2015 55th ACC CM FESTIVAL」で総務大臣、「MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2015」で最優秀洋楽グループビデオ賞を受賞している魅せ方のプロが、NEWSの楽曲だったらどうやって振付けたら面白いかを考えて創られているからこそ、本当に面白くて創りこまれたライブを創るグループになったと感じている。

QUARTETTOでは、「NEWSが表現する”音”を余すことなく伝えるとしたらどんな表現になるのか」がテーマだったように思う。

だからまっすーが会場に赤い緞帳をつけたのも、世界的な指揮者である西本智実さんとフルオーケストラをドームでは特別に演奏していただいたのもものすごく感動した。

 

NEWSの創るライブはあまりメッセージ性のあるテーマをもったコンセプトをつくらず、よりわかりやすく例えば”悪であるWeblackをWHITEであるNEWSがやっつけて平和な世界を”といったスーパーヒーローストーリーや、今回のNEVERLANDは”NEWSの考えるNEVERLANDへようこそ”といったような目でみてわかるコンセプトを打ち出してくる。

 

だから凄くわかりやすくて世界観にはまっていきやすい。

もちろん凄くデートだし、なによりラブラブデートなのだけど。笑

 

またフロートの形が凄くすきだったなあ。

WHITEのときバクステが小さいフロート4つのような形をとっていたけれど、それの進化系でとうとう大きいフロートが1人1台で周りの柵がなくて上下してステージのような形をとったフロートになった。

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これは、お手振り中も踊るNEWSにとっては、足まできちんと魅せる形をとったフロートで、ムビステのフロートバージョンのような代物だった。

1番高い位置はフロートよりも高くてNEWSがもっともっとファンの近くにいたいという気持ちを具現化したものであると感じた。

お手振りでありながら、”魅せる”ことを追求するNEWSが大好きだ。

お手振りって究極のアナログ行為だし、最もナマ感を感じる1つの行為ですら、いかに魅せるかって実際対極にある行為なのにそれを創りこんでくるところに感動してしまった。

 私は、NEWSのC&Rやダンスを一緒に踊るという文化はNEWSの巻き込み力にあると思っている。それは一重にジャニーズのコンサートはファンと一緒に創っていくという文化に則っているように思う。NEWSは巻き込むのがうまい。巻き込むプロといえば、こやてごかなあと思う。

創りこむプロがますしげだとすると、巻き込むプロはこやてごなのだ。

愛言葉というNEWSが10周年にファンへの気持ちを歌ったアニバーサリーソングがあるが、これを歌ってという。

「愛言葉ってしってる??」

\知ってる~!/

「愛言葉すき??」

\すき~!/

「じゃあみんなで歌おうか!せ~の」

って感じで入る。

1センテンスや1語じゃない。サビを3回は歌ってという。もちろんアカペラで。

凄くない??

1回だけじゃなくて、てごちゃんはファンは全員本気の声量で歌えるところまで歌ってといって歌わせて、そしてNEWSが歌う。

本気の声を出すために最低でも”3回歌って”というのには理由があると思っていて、歌うことを考えたときどのタイミングまで歌えばその声が最大ボリュームに達するかをわかっていて3回歌ってと言っているのかなと思っている。

 

こういう巻き込み力が凄い。もちろんペンライトの振り方も360度回るステージにNEWSが全員ファンを向いて指南してくれる。

 

NEWS KOOLではC&Rがあるのだが、そういうときの合いの手は必ずけいちゃんが教えてくれる!

ちょっと前になったら確実にここだよって教えてくれる。

こうやっていくことで、ファンを一人にしないし、ファンを巻き込んで一緒にライブをつくりあげていく。

 

舞い上がれ 空高く

誰にも負けない 熱い気持ちで 揺らせ太陽

ためらわず 怖がらず 地面蹴りつけろ

君の想いは 華麗に宙を舞うから

TEPPENめざせ!

 

TEPPEN (通常盤)

TEPPEN (通常盤)

 

 

 

って歌うのだけど、やっぱりTEPPEN目指してほしいと心から願っている。

この曲は初めて歌ってから12年だっているけれど、それでも未だTEPPENめざせ!て歌っているNEWSがとても好きだ。

そして、いまだに踊ってくれるNEWSが好きだ。

昔はC&Rがついていたり、みんなで振りをやるポイントがあったのに時を経てお手振り曲になってしまって、もうやらなくなってしまったみたいな曲ってよくあるけれど、NEWSはお手振りの最中にもサビだけはとか、特徴的な手振りだけはずっとメンバーの誰かが踊っていてくれる。

これ嬉しくて幸せだなあって思う、No,1ファンサービスだと思ってる。

HAPPY BIRTHDAYのイントロのHOUSEのステップが凄く好きで大人になったNEWSで見たかったんだけど広島のアリーナ映像に入って私は感激した。

本当にうれしかった。

HOUSEのステップってまっすーみたいに柔らかい踊り方すると凄く映えるから”今のまっすー”で見たかった。けいちゃんみたいにウェーブ多めのダンスしてくれると凄くかっこいいから”今のけいちゃん”で見たかった。

だから映像に残してくれて本当にありがとう。

MCや地方公演っぽい愛言葉のぐだぐだ感もNEWSのへんてこなところも含めて余すことなく収録されていて本当にうれしかった。

 

あと、24時間テレビってワードが入ってて、それはそれはただの親ばかかもしれないけれど、嬉しかったなあ。

それが世の中に残って、この年24時間テレビをNEWSがやったってわかる映像が残ってよかった。

24時間テレビが決まった時、真っ先に思ったことが”これでNEWSのメンバーのご両親やご家族は凄く嬉しいし安心したんだろうな”ということで、それが凄く嬉しかった。

 そんな私はMCで24時間テレビってワードが収録されただけで嬉しかったんだよね。

ほんと他のグループじゃ他愛もないことなのかもしれないけれど、NEWSにとってはやっぱり死ぬほど嬉しかったから、それは感謝している。

 

NEWSは物凄くファンタジーなのにリアルな等身大のアイドルなんだよ。

それがよく表れているコンサートだった。

 

NEVERLANDへ繋がる音作りやステージングや巻き込み方がQUARTETTOが基に進化していると感じるので、いまさらだけれどもやっぱり大切な2016年の映像作品のレビューも残しておこうと思って書きました。