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カンガエゴト・オモウコト

日々のカンガエゴトとオモウコト。かわいい笑顔をしてくれているのを見るのが幸せ。

アイドルと経済のお話

最近いろんな事務所を取り巻く出来事の中で「干す、干される」って言葉があって、それがちょっと嫌だなあと思っていて、そんなこともないんじゃないかってことを、ちょっとメディア側で働いている立場で話そうと思います。

 

いちアイドルファンのいち戯言として読んでくださったら幸いです。

 

ジャニーズ事務所って良くも悪くも、TVと雑誌がメインのメディアで、収入源がコンサートとコンテンツの売上ですよね。

しかし、コンサートはグッズを売ってやっと黒字がでるような予算をかけてくれています。たとえば銀テ1本で@10万円~とかするレベルでお金がかかるんです。バックネット外すのだって数百万かかるレベルです。

ジャニーズのコンサートにはお金がとてもかかります。大体コンサートをやったら、赤字と言われています。

そこでグッズの出番です。

グッズでなんとかトントン位になるような制作費になります。会場費、諸々の制作費、特効費も全てそこの予算にかかってきます。

 

それがアルバムの売上から捻出されるとしたら、、売上と規模は比例しますし、売上と演出も比例します。

で、やっぱり稼げるのはCMなんですよね。

ちなみに、テレビ番組ですがいまの構造からすると、CMを受注して制作費となっているのが現実です。いわゆるゴールデンタイム、深夜帯などで、単価が決まっていてそれに視聴率をかけて、CM料金となるんですね。

 

地方局は、制作していない番組を流すとき、その番組をその局から買っています。例えば、日テレ制作の番組を読売テレビSTVが買うんです。だから視聴率で番組費をペイできると判断できれば放映しますし、できないと判断すれば放映しません。

 

もちろん生の声も大切だし、Twitter等で、盛り上げることで現場の士気も変わると思います!!

しかしとにかく視聴率がないと広告費が下がってしまうのでTV局は稼げず、その番組は続けられません。

 

だから、視聴率なんです。。

例えばバーターでキャスティングして、ちゃんと視聴率とれるか。

例えばタイアップして視聴率とれるか。

 

CMにキャスティングされるのが1番稼げます。そこでタイアップ曲をだせれば自力+そのCMで流れる出稿量ということで通常の倍以上のプロモーション投下量になります。

 

CMって細かく書けないのですが、ジャニーズは他のタレントより諸々の費用がかかりますが、それでも割安だと考えるのはファンの動きが良いからです。既に固定のファンがいて、SNSの拡散も割とうまくいきますし、何より認知度が高いですし、プロモーションをすればそれに対してある程度の売り上げは見込めるからです。(だから買って買ってっていうのだと思いますし、ファンとして応援することが買うことしかないのです。)

 

そして、CMで起用されるためにはTVの露出は免れません。TVのお仕事って基本的な出演費はすごくいいというわけではないけれど、露出量と好感度は比例するといわれていて、露出量によって好感度は左右されるといっても過言ではありません。

タレントは好感度がすべてだから、不祥事ごとには業界も世論も厳しいのです。

 

また、TV番組というのは視聴率がつきまといます。先ほども書きましたが、なぜかというとこの視聴率によってその番組に価格がつくからなんです。その価格というのがいわゆるCMの媒体費です。

TV番組は視聴率が良ければ、予算ができる(高い単価で枠が売れるから)のです。

 

じゃあ、どうするかというと、

好感度の高いタレントを起用する。

話がまわせるタレントを起用する。

空気を読めるタレントを起用する。

周りとうまくやれるタレントを起用する。

 

会社の部署でどんな部員を揃えるか皆さんも一度は考えたことあるのではないでしょうか。最も売上があがる布陣で臨む、それは番組の作り手だって同じです。

 

ただバーターという手があります。その視聴率を稼げるタレントを起用する時に、そのバーターとして新人タレントを一緒に起用してもらうという方法です。

そこで爪痕を残せば、次の番組に使ってみようとなるわけです。

 

ということは、アイドルとして起用するなら

そのグループがきちんと安定的な運営ができていて、不祥事や途中降板等がないこと

そのタレントがスタッフとうまくやれること

そのタレントが空気を読んで番組側を意向を汲み取れること

は最も重要になってくると思います。

 

日経エンタテイメントの表紙の人に

これまで何度もNEWSを取材したいタイミングはありましたが、その度に誰かが脱退し、実現しませんでした。 

 とあります。

これが全てなんです。

不祥事や脱退によって毎回グループ活動が止まってしまう=売り辛くなってしまうのは当然のことで、もちろんそんな騒動を抱えているグループに賭けで特集組むより、安定しているグループを取材した方が、安心できるんです。

干す干されるというわけでなく、事務所が推せない理由はメディア側のこういった意向を汲み取っているからなんです。

そして、芸能界というところは旧態依然かつ既得権であったり、とにかく想像より厳しい業界なので、移籍した後は基本的にすぐメディアには出てこれないし(どんなアーティストだってそうです。現事務所とのこれまでの実績を大切にします。)、過去個人事務所で消えていったタレントが多いですし、そもそも独立するっていうことはご法度です。

だから例えば、そういったことがあった際はなるべくTV局側・スポンサー側には見えないようにしますし、(辞めたタレントは映さないようにする、なるべくなかったことにする)それは嫌いだから消されたとかそんな簡単な話ではないのです。

 

過日のSMAP5人の謝罪はファンに向けてかというと私はそれだけではないと思っています。

TV局に向けて、その番組スポンサーに向けて、SMAPを起用しているCMのスポンサーに向けて、その番組を作っているスタッフに向けての謝罪だったと感じています。

そういったことをSMAP自身が理解していたからこそではないでしょうか。

SMAPが理解していたからこそ、その対応が早かったんだと思います。

 

グループの編成、見せ方に関しては大いに事務所が関わっていると思います。しかし、TVの露出量、番組数、TVCMの本数に関しては正直もっともっと事務所以上にメディア側の意向が強いですし、ビジネスなので甘い話はありません。

 

TVタレントとして生きていく道を選ばないなら、事務所をやめてライブ中心のアーティストで成功するというパターンはありだと思います。

アーティストは熱狂的な(お金をきちんと使ってくれる)ファンが5,000人しっかりとついていれば、食べていけると言われています。

それで成功してる方もいますよね。

ワンオクや赤西仁さんです。

彼らの活動の場は、ライブが中心です。これは自力でもやっていけるからです。

 

でももし、今の業界でやっていくなら、ジャニーズ事務所のグループとして問題なく不祥事なく、脱退等の問題もない状態で長くやっていかないと、やっぱり起用しづらいのが本音です。

 

かなり実力主義だということ、現実主義だということは確かです。

事務所の好き嫌いで色んなことが決められるようなそんな甘いことはありません。

 

しかしながら、ジャニーズ事務所という事務所は大きい事務所であり、お金のある事務所なので、他の事務所の比べて養成場やダンスレッスン、歌のレッスンなのでお金を取るようなことはしません。(その代わりギャラはなく交通費という名目だけです。)

また、大きい事務所でそのブランド力により大きい仕事を取れるということは大いにあります。

ジャニーズ事務所という大きい事務所と仕事がしたい。」というスポンサーがいることは事実です。

それはこれまでの先輩方と事務所とスタッフの努力だと思います。

 

あとは、リリースのこと。

JST、JEといったジャニーズ事務所の息のかかったレーベルを思って書いています。他レーベルは実際のところわからないです。先に謝ります。なぜかというと、他レーベルは独立採算企業であり、他に収益源が多いですし、他のアーティストとの兼ね合いもあるので何とも言えないのです。

売れなきゃ次は出せない。売れないとプロモーションもできない。あとはそれの他にいいものが作れなきゃ出せないってこともあります。最後のは、正直タレントの意思もあるので別としますが、とにかく枚数が売れないと、そのアーティストの楽曲提供やプロモーションの予算が出ないという、悲しい現実があります。

 

アイドルは夢だけでいいの♡大好きだし近くで見たい。ただそれだけなのって方も多いと思うのですが、常日ごろからプロモーションの予算のつき方、商材によって予算が全く違う世界を見ているので敢えていわせてください!!

 

売れる商材は予算は沢山につけるし、沢山売ろうとする!

売れない商材には予算もつけないし、売る気もない。

 

これが経済のセオリーです。

 

すごい経済のお話だけすると、だいたい広告宣伝費ってオンライン系、通販企業で売上の20-30%、メーカーだと多くて10%です。

 

例えば、CDが前作が15万枚だったとすると、単純計算ですが

@1,200円×150,000枚×10%=1,800万円

 

これが、前作80万枚売れたすると、次回作のプロモーション費は

@1,200円×800,000枚×10%=9,600万円

 

28万枚売れたら、次回のプロモーションには

@1,200円×280,000枚×10%=3,660万円

 

シングル2枚で33万枚売り上げたら

@1,200円×330,000枚×10%=3,960万円

 

これだけ差がついちゃうんですよね。。

先ほども書きましたが、露出量と好感度は比例するといわれているので、やっぱり露出度が高ければ売れる可能性は大きいですし、低ければ少ないと言われています。

 

じゃあ、稼げるアイドルと稼げないアイドルどちらにリリースやコンサートなどお金をかけるかってなると自ずと稼げるアイドルなんですよね。。

 

どんなにいい歌を歌ってもいいパフォーマンスだとしても稼げなかったらそれを世に出せるほど甘くはない世界です。

 

CMでだいたい3回見たなって感じる量を全国に投下させるには少なくとも28万枚くらいの予算が必要なんです。

 

アドトラを出すには、数百万必要なんですよね。。

交通広告、渋谷ジャックみたいなことするにもかなりの予算が必要なんです。

 

そうやって、プロモーションは変わってきてしまうのです。。それでも、ジャニーズは売上に対しては予算を投下してくれているなって感じています。

 

以上のことを考えると、「干す」とか「干される」の前に、闇雲に好き嫌いと別次元で経済と業界が動いていることが多いというのを伝えたかったんです。

 

事務所が関われるのはメンバー構成、プロデュースの仕方です。

もちろんマネージャーが売り込むときは営業として必死に仕事を取りに行っていると思いますし、固定のファンがいる事務所だったとしてもこれだけ沢山のデビュー組がいるのであれば、もちろんマネージャーの手腕によるところも多少はあるとは思います。

しかしながら実際の私たちの見え方は、ファンの想像以上にビジネスのお話なんです。

 

そういうことすべてを考えると納得のいくことだと思っています。

 

あとは、労働者の立場でなく、経営側の立場に立てばそんなに理解のできないことはないと思っています。勿論、ファンとしては無慈悲だ、ひどい、私の大好きなアイドルなのに、私の大好きなアイドルはこんなに頑張っているのに、、、とついつい感情的になってしまう部分もあるのですが、経営側としては全うだなと思うことも多いです。

 

これからもアイドルが大好きで応援していきたいと思いますし、ジャニーズ事務所が大好きだし、ジャニーズタレントが輝いてほしいです。

 

以上、アイドルと経済のお話でした!