カンガエゴト・オモウコト

かわいい笑顔をしてくれているのが幸せ。

NEWSの演出”ダンスと舞台構成”を考えてみた

私は全然うまくならなかったけど、ダンスをずっとやっていた。

幼稚園から小学校までバレエ、中高はダンス部、大学は日本でも有名なダンスサークルに所属して(私は全然有名じゃなかったけれど笑)Reggae hiphopをやっていた。

本当に全然うまくなかったけど、ダンスが好きだった。

よく、ダンスのショーケースを創るときにいかに面白く魅せられるか。沸かせられるかを考えていた。

日本でも有名な音楽をカバーしたDance hallの曲を使って、うまく踊ることも大切だけど面白く魅せることも大切だったから、衣装のスカートを曲中にバっと脱いで(マジックテープで留めていて、いきなり脱ぐ感じ)ショートパンツになったり、おもちゃの紙幣をばらまいたり、外のイベントだったら水鉄砲で撃ちまくったりまあとにかく面白いことがエンターテイメントだと思って作っていた。

まあ、私の話はどうでもいいのだけど、そうやって馴染み深くないダンスをみてもらうのに、多くの私たちのショーなど目当てではないお客様が知っていそうな曲を使って、色んな小物も含めて使って、とにかく目をひくように見せることは大切だって思っていた。

だから衣装もほぼほぼ作ってもらって、なんかおもしろいやついるじゃん?ってそれがトリガーとなって、見てもらえればよいかなって思っていた。

 

本題ですが、ジャニーズは歌とダンスは切っても切れない。

ジャニーズのことを好きな方はだいたい歌って踊るジャニーズがすきだ。

 

てごちゃんが、去年のサンデー毎日

自分たちのことって意外に分かっていないもので、ついつい分かりやすいカッコ良さを目指してしまいがちになる。でもそれよりは、ちょっと突き抜けて「毎回、攻めているよね」って挑戦するようなことを続けたいです。

カッコ良さより、記憶に残らなきゃいけない。

 といっていた。

NEWSの楽曲は面白い曲が多い。それは毎回挑戦しているようにも思うし、幅が広くてそんな幅が広い楽曲がNEWSの見え方をよりいい意味でギャップを作っているようにも思うし、面白いかもと興味を引いたりする。

 

そんな歌に対して、ダンスに関してあまり言及する方がいないなあと感じている。私はこれまでも振り付けがNEWSは凄く好きで、いいなあと思っているから、NEWSのダンス構成や魅せ方の良さを私なりの解釈で考えてみようと思う。

特にNEWSのNEWSらしさというか、今のNEWSらしさの追求が始まったのは”WHITE”以降かなと考えているので、そのあたりから考えてみる。

 

 

まず大きく変わったのは、LIVEの演出・振付に”振付稼業 air:man”さんが入ったこと。

振付稼業 air:manさんといえば、NEWS担には御馴染みであるが過去ジャニーズのコンサートの演出と振付はSMAPSMAPコンサートツアー2012”GIFT of SMAP"だけである。

2008年には「世界三大広告賞」と言われるコンクールの「カンヌ国際広告祭」、「クリオ賞」、「One Show」グランプリをそれぞれ受賞しているし、OK Go『I Won't Let You Down』で「2015 MTV Video Music Awards」でBest Choreography、「2015 55th ACC CM FESTIVAL」で総務大臣、「MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2015」で最優秀洋楽グループビデオ賞を受賞している。

私は長くみせるより、短く見せることに長けている振り付けをできる人の方が凄いと思っていてたった30秒とかで何を伝えたいかを見せられるって、私自身が仕事で携わっているからってこともあるけれど、本当に凄い。

コンセプトとメッセージを伝えること。

それが1番大切なのだけど、起承転結を作るのに時間が短ければ短いほど難しい。

 

WHITEから大きく変わったのは、まず舞台の魅せ方の斬新性かなと思う。

よくある舞台構成は花道があり、メンバー全員が会場全体に散らばって煽ってコンサートを盛り上げていく手法が一般的だが、WHITEでは花道で4人揃って練り歩くという方法をとった。

まっすーが”今はNEWSが一緒にいるところを求められてるんじゃないか”って言っていたけれど、NEWSにグループ仕事がなかったり、なかなかグループで一緒にいるところを見られていないファンにとってNEWSが一緒にいるだけで嬉しいという需要をわかっているんだなあと思った。

練り歩くのも花道を舞台のような形をとっていてどこの花道でもただ”歩く”だけではなく”そこが”舞台”だった。

NEWSはどこでも舞台だったから、フロートをくっつけてバクステにしたり、QURTETTOではフロートが上下しながら舞台として周っていく方法をとった。

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どこまでも舞台ならどこでも踊る。

NEWSのコンサート振付って移動のときもステップを踏んでいたり、踊っていたり、歩いては踊ったり、踊りながら歩いたり、とにかくどんな場所でも踊る。

NEWSにダンスのイメージってたぶんあまりないからこそ、はじめはびっくりしたんだけどよく踊っている。

これも演出として本当に面白いと思っている。

というか全私がこの演出とてもタイプ。あんなおしゃれな移動の仕方ったらない。それを1曲だけじゃなくていろんな曲でみせてくれるのとてもうれしい。いろんなエリアでくまなく踊ってくれるのってこの上ないファンサだと思っている。

結構細かい立ち位置にもこだわってて特にNEVERLANDには多いのだけど、これは割愛というものネタバレになっちゃうので残念だけど、いつか書きたいなと思う。

 

そして、お手振りタイミングでありながら踊ることを忘れない。

お手振りのときにちゃんと踊ることによって、その曲の振り付けをファンがずっと踊り続けるという良さもある。

昔はみんなで踊っていたのに、いつのまにか振り付けがなくなってしまって全く踊らなくなってしまった曲ってあると思うのだけど、こういうちょっとした見せ方がありきたりではなくなった。

 意外とNEWSじゃなきゃみられない演出はあって、意外とNEWSじゃ見られない当たり前の演出もある。

 

小物演出が多い。

これはシングルでも多いからNEWSにはお馴染みかもしれないけれど、それだけで舞台は華やかになる。

 

難しいんだよ。ほかのことに気を取られるから。EMMAのジャケットプレイ、ジャケットが布なので動いてしまうからすごく扱うのが難しくて、ダンスの演出としてはよくあるんだけど、生歌でやるNEWSがやるのは挑戦だなって思っていた。

生歌でやるにはある程度の歌唱をしなくてはならないから、あんな失敗しそうな小物を使うなんて正直大丈夫かな、気を取られないかなって思ったけど、完璧だったしインパクトある曲にインパクトある振付に更に小物を追加してくるNEWSはTVだけでなくLIVEも意識しているのだろうと思った。

 

ステージの立ち位置もセンステ率が非常に高くメンステ率が低い。もちろん360度ステージだったらセンステ率が高いのは当然なのだけど、そうでなくてもセンステ率が高い。そして、360度を本当にうまく使う。

例えば、Snow Express。

たかだ立ち位置、されど立ち位置とよくいったもので(誰が?笑)それだけで全く見え方は違ってくる。

歌は、掛け合いを意識しているから内向きに4人で歌っていて、ダンスになると全員外向きに踊る。こんな緻密に計算された演出してくれるなんて、本当に小さなことだけど見え方がおしゃれになる。

 

そして、Interのジュニアの使い方。

これはNEWS芸だと思っている。

Interのジュニアのコンテンポラリーだったり、HOUSEだったり、ステップの組み合わせだったりここは、air:manさんの真骨頂だと思うのだけど、本当に本当に素敵なつなぎ方だ。

普通暗転してしまうか、映像で繋いでしまうことも多いのに、ダンスで繋ぐ。ダンスで繋ぐのもメインのNEWSではなく、ジュニアが繋ぐのだ。

JAZZやHIPHOPのようなストリートダンスだけではなく、コンテンポラリーを入れるのがすごく世界観に惹きこむのがうまい。

 私は、中高創作ダンスもやっていたからというのもあるかもしれないけれど、そういう場面転換をするのってコンサートで見られると思っていなかったから、NEWSはコンサートで本当に1つの物語を作っているし、そういう魅せ方に長けているんだなと感動した。

 

QURTETTOで踊っているジュニアの中を歩いていくNEWS最高にかっこいい。ジュニアがここで踊っていなかったら、普通の演出だけど踊っている中を通り抜けていくNEWSはよりNEWS感がでるように創られていてほんとうによく練られていると思う。

 

ダンスの技術というか構成の話をすると、NEWSの楽曲で床って私は呼んでいるけれど高低差を出す床にひざがついてたり、ダンスが多くて、生歌歌唱をするNEWSにとってこれが1番辛いのではないかと思っている。けれど、難なくやっていくからやっぱり相当トレーニングを積んでいるんだなと思っている。

チュムチュムはもちろんのこと、Wonderもかなりきつそうだった。

そう、床って本当につらいんです。

息切れは1番床を入れると起きる。歌を歌う腹筋にさらに、起き上がるというか支える腹筋を使うのって正直1番きついのだけど、派手に見えるからダンサーとしてはやりたい演出だ。でも、アイドルだったら歌いながらだったら絶対にやりたくない。というか、できないか息切れが凄いことになってしまう。

だからこういうところ相当努力しているなあと心から尊敬している。

そういう、本当はやりたくない演出を結構ふんだんにいれてくれるのがNEWSのコンサートだと思っている。

 

てごちゃんがQURTETTOのドキュメンタリーで歌いながら踊るのは1+1が2ではなくて難しさは4とか5だっていっていたけど、まさにである。

 他のことに気を取られそうな演出をダンスにいれながら、歌うNEWSって本当に凄いと思う。

 

あと可愛い振付をここまでいれてくれるのは私はとてもありがたい。

ちゃんと演技仕立てになっていたり、とにかく振付でわちゃわちゃしている。こんな振付をアラサーアイドルがやってくれるとすごくすごくありがたい。

 

普通アラサーだったらかっこよく!大人っぽくいきたいところだと思うのだけど、あえて可愛くいくNEWSが好きだし、そういう彼らに対しての需要を振付に起こしてくれるのはとてもありがたいので、私の大好きなおいしいお菓子を送りたい。

結果として、緩急のある振付楽曲があるのがNEWSの凄いところだと思っていて、かっこよくと可愛くを振り切ってくれて同じコンサート内にいれてくれるのが私はNEWSのダンスの面白さだと思っている。

 

私はダンスって合わせることより、どれだけオリジナリティな振り付けと表情を作れるかだと思っているので、NEWSの表情って天才的にうまいからそれどこで身に着けていたの??っていつも何度でも聞きたくなるくらい素敵な表情で踊っているだけで、最高だなって思っている。

可愛い楽曲のときは満面の笑みで、せつない曲の時は泣きそうなくらい(時には泣いているけれど)、かっこいい曲のときは不敵な笑みを浮かべていたりポーカーフェイスをしていたりして、この無限の表情の作り方はNEWSのダンスにすごく技術としてポイントになっていると思う。

表情が薄いとどんなダンスでもつまらなくみえてしまったり、ただただ振付を踊ってしまうようにみえるからだ。

 

そしてがむしゃらに踊るのではなく、がむしゃらに見せない余裕のあるダンスをするのが好きだ。ジュニアはがむしゃらがいいと思うのだけど、歌うときにがむしゃらで踊るのは私はちょっとかっこよくないなあと思う。余裕に見えるように踊るほうが、がむしゃらで踊るよりむずかしいからだ。

だから、歌のために踊るのであればあの余裕ある踊り方が肩の力も抜けていてとても良いと思っている。

もしNEWSで1つこれは難しいなあと思うことがあるとするならば、リズムの取り方かなあと思う。

歌のリズムとダンス(音)のリズムって違うのだけど、それをどっちに合わせるかで少しずれてしまうように見える。

どちらも正解なのだし、歌っているから仕方ないと思うのだけどそこがきっと1番苦労しているのではないかと思っている。私も歌って踊ったことがないから正直正解はどちらなのかわからない。

三浦大知くんのようにソロでもなく、生歌歌唱をしながらグループで踊る難しさかなと思っているけれど、私は全く気にならないレベルかなって思っている。

 

今回のNEVERLANDは振付では、コンサートの中で伏線回収をしていったり、立ち位置で場面構成を見せたりと、振り付けでいつもと終り方を変えてストーリー展開をしたりと、本当に面白い演出をしていて、誰かとどうしても語り合いたいのでダンス&演出萌えしている方がいたらご一報ください!!!

NEWSのダンスと舞台構成めちゃくちゃ面白いからぜひぜひそんなところも気にしながら、週末の東京ドームに行かれる方は見ていただけたらと思うし、私も東京ドームはアリーナと違う演出もあるだろうし、今回の舞台構成とフロートもすごくすごく楽しみにしている。

 

NEWSは歌ももちろんだけど、ダンスと舞台構成もぜひみてほしいというお話でした!東京ドームでは、NEWSに愛を全力で伝えたい。

こんなに素晴らしいコンサートを創ってくれているのだから!

 

 

NEVERLAND(初回盤)

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NEVERLAND(通常盤)

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