◆SNSで話題になることが1つの世論
NEWSのファンになって、情報源はTwitterとはてなブログだった。
私はNEWSを好きになった頃、全く周りにNEWSのファンがいなくて情報がジャニーズネットしかなくて、4人を見られる動画がFCサイトしかなかったので、どうにかして情報を得たいということで、TwitterでNEWSのファンの方をフォローし、NEWSのファンの方のブログを読み漁る毎日を送っていた。
以前、こんなブログを書いた。
アイドルは商業活動で成り立っているので、CDやDVD・BDが売れなければ活動が続いていかないし、視聴率がよくなければ番組は続いていかない。(もちろんその限りではなくてスポンサー等々色んな問題もある。)
ただ、最近は生活者のメディアの接触状況が大きく変わってきており、情報の主たるメディアはいわゆるマスメディアと呼ばれるTV・新聞・ラジオ・雑誌ではなくなってきており、新聞・雑誌などは既にセグメントされたターゲティングメディアにだいぶ前からなっていきている。
そんな時代のなかで、オリコンに変わるBill boardランキングというランキングが台頭してきており、その中のランキングの指標の1つにTwitterとYou tubeの再生回数がある。
これはSNSで話題になることが1つの世論として世間が認知したということだろう。
そう。”SNSで話題になることが1つの世論として世間が認知をしている”のである。
だからこそ、SNSとの向き合い方をもう1度考えたいなあと思っている。
◆SNSの特性と違い
ソーシャルグラフというのはウェブ上における人間の相関関係やその結びつきの情報のことをいい、バーチャルグラフとは、特に現実世界とは切り離されたインターネット上だけの関係のことである。
一般的に、ソーシャルグラフは、互いに顔を知っている現実世界の関係、現実世界における友人・知人の関係をWeb上に持ち込んだもの、として解釈されることが多い。
バーチャルグラフは、インターネットを通じて知り合った、バーチャルな関係と解釈される。例えば、ソーシャルゲーム上で知り合い、コミュニケーションを取り合うが、実際に相手が誰かは知らない、といった関係がバーチャルグラフであるといえる。
全くこの2つのSNSは対極にあり、用途や特性も全く違うものだ。
Twitterはユーザー数が
世界:3億2,800万人
日本:4,500万人
アクティブ率:70.2%
LINEは
世界:2億1,700万人
日本:7,300万人
アクティブ率:84%
(2018年2月時点)
となっている。
ちなみにFacebookは
世界:21億人
日本:2,800万人
アクティブ率:56.1%
世界:8億人
日本:2,000万人
アクティブ率:84.7%
である。
ところで、昔むかしジャニーズのコンサート会場では紙が配られていてそこにどうでもいい噂やタレントの住所みたいなものが書かれていて、正直本当か嘘か全くわからない情報が載せられていた。
ただ、紙で配る限度があり、またそれを拡散するような手段は当時なくて内輪ネタで〇〇と〇〇が付き合っているだの彼らの実家の連絡先だのが載っていて、学校の仲いい子とこっそりみて色んな話をする程度だった。
◆簡単にニュースや世論が創れる時代
ところが時代が20年経つと現在の情報源は確実にTwitterになった。そのTwitterはバーチャルな匿名の世界の中で、拡散性に優れていてほぼマスコミュニケーションの1つになりえるくらいの話題性を持つようになった。
Twitterで、フォロワー数に関係なく各々の呟きが積算されてそれでトレンドとなりニュースになってしまうという世界になってきた。その呟きは噂程度のものであっても、積算されると1つの世論になってしまうくらい、大きな力を持つようになってしまった。
そして、そのニュースを作るのが匿名の世界の中の私たちだ。
ジャニオタはフォロワーが3,000名を超えるなんてザラだ。1万人規模のフォロワーを抱えるアカウントも非常に多い。
そんな中で、ここ数年で情報垢、愚痴垢といったアカウントも急増していった。情報の信ぴょう性は誰にもわからないけれど、とにかくそんなことがあったらファンは悲しむであろう話から不満や愚痴が沢山ばらまかれるようになってしまった。
悪い意味でのバーチャルグラフと拡散性を利用した世界が1つ成立してしまったように思う。
また、TikTokをみてもインスタを見ても皆同じような動きや画をあげて、さもそこにあげることが目的になり他人から認知賞賛を受けることが1つの目的になってしまうような動きとなってきている。
誰かと違うことが悪い意味で認められない世界観のなかで、簡単にSNSのなかでいじめや批判が増幅してしまうような時代になってしまった。
嘘か本当かわからない情報が叩く手段として使われるようになり、それが世界へと簡単に発信されてしまい、その言葉は暴力となってしまう事件やその情報によるニュースが、新聞社やテレビ局、通信会社と同じ羅列で並んで出てくるようになってしまった。
情報の取捨選択があまりに難しい時代のなかで、1つ選ぶ情報を誤れば全員が傾倒してしまうようなそんな瞬間に何度も出くわすようになってしまった。
◆コミュニケーションの取り方の違い
今の30代くらいは小学生時代にインターネットという存在を知り、その後インターネット黎明期を思春期に通り過ぎ、ポケベル時代(は私は少ししか通らなかったけれども)PHS、携帯でのメールからLINEに1to1コミュニケーションを変遷していったその時代を全て通っているような気がする。
その間に沢山のミスを犯し、それでお友達や彼氏・彼女と喧嘩をしそういうコミュニケーションをしていく中で、言葉の使い方、コミュニケーションを学んでいったような気がする。
私も今思えば、何であの時あんなメールをしてしまったんだろうとかLINEでも誤爆させてしまってばれてしまったこと、本当に色々あった。笑
いまだに好きな人ともLINEで一喜一憂し、悩んで泣いたりもする。本当に成長していない。
思い出すとしんどくなるけれど、そのしんどさも糧になっている気がする。
また、それとは別に、掲示板、チャットといった匿名のなかで盛り上がるコミュニティもできた。そして思春期にmixiやGREEというソーシャルネットワーキングサービスが流行るようになってきた。そこに書いていた日記はいまや本当に黒歴史だけど、時々思い出して読んでみたりもする。
凄く恥ずかしい。〇〇が大好きなひとあつまれ~~~~!みたいなの沢山あった。
匿名だけど、出会いもあったりして、そしてそれに伴うトラブルも結構あったりして苦い思い出も多いのがソーシャルネットワーキングサービスだったように思う。
そして、現在実名制なのがFace book。
匿名なのがTwitterに集約されていった。Twitterはリアルタイムで情報が更新されていき投稿がタイムリーでリツイートで拡散され不特定多数の人へ情報を広げることができる。
10代〜20代の若年層が多いのが特徴であり、テレビ番組と連動したアカウントや、インスタ同様に芸能人が多く使用していることもあり、芸能人のファンやテレビが好きな方も多く利用している印象がある。
また、140文字までの字数制限も影響して、他SNSと比べてフィードの流れが早く、まだまだ時系列のアルゴリズムが優先だけれども、字数制限のためか読解力が試されるSNSである。
そのせいで炎上もよくあり、その炎上でニュースになるなんてことも少なくない。
そしてTwitterとLINEはそのコミュニケーションの取り方も特性も全く違うものであるため、使い方を分けて考えられるべきSNSだなあと感じている。
◆今回のことを踏まえて
今回はSNSの特性を生かした最も最悪なパターンが顕在化して、ニュースとなってしまった。勿論そもそも発端はどうだったのか、そんな悪意のある場所を疑わなければならないなんて声もあるが、その一旦を担ってしまったことは昨年からずっと続いていたことだった。
NEWSのファンはファンの母数に対してトレンドになりやすいのはTwitterにそれだけ依存度が高いともいえると思う。
私もNEWSのファンになってこれほどTwitterをチェックするようになるまで、2009年に登録してからなかった。本当に全くなかった。
ただ、NEWSのファンになってよい意味でもTwitterの力を知った。過日のCDTVでまだ発売前であり、ラジオのリクエストもまだできなかった1週間でBLUEが29位にランクインした。
これもまさしくTwitterの力だ。
変ラボの時も毎週トレンドにあがれば少しは状況がよくなるのではないかと皆でTwitterでハッシュタグで呟いていた日々もあった。
だからこそ、力にもなるしその反対もしかりなのだと思う。
今一度、SNSとの向き合い方を考える時に来ているのではないかと思う。SNSによって疲れてしまってもストレスフルになっても楽しくないし、SNSによって誰かを応援できたり背中を押すことができたらそれは幸せだなと思う。
正しい向き合い方はまだ正解はでていないけれども、今回は言葉によって不安になったり傷ついたりもしたし、言葉によって癒されたり勇気をもらったことを忘れないようにしたい。
でもね、私はNEWSのファンが素敵でこうなりたいなって思って、NEWSのファンを好きになってNEWSのファンになったから。NEWSのファンもNEWSも大好きだよ。